いくつかの稀な場合※を除き、認知症を完全に治す治療法はまだありません。 しかし、病状の進行を遅らせることはできるのです。 そのため治療は、残された機能を維持しながら、不安、妄想、不眠など、日常生活の支障となる症状を軽減・改善することが目的となります。
認知症は良くなりますか?
現代の医学では、認知症を完治させることは難しいとされています。 ただし、原因によっては治る認知症もあるのです。 「治る認知症」であれば、早期発見・早期治療によって発症前の状態に戻すことができます。 完治しない認知症は薬物・非薬物療法で進行を抑制する必要があります。
認知症は治りませんか?
一方、アルツハイマー病やレビー小体型認知症、前頭側頭型認知症などは、現在のところ根本的に治す治療法はありません。 ただしアルツハイマー病は塩酸ドネペジル、ガランタミン、リバスチグミン、塩酸メマンチンという抗認知症薬で、症状の進行を半年から1年程度遅らせることができます。
認知症の進行を遅らせる事は出来ますか?
認知症は、早い段階で発見できれば、進行を遅らせることができ、良好な状態を保つことが可能です。 早期発見のために、まず初期症状チェックを行ってみましょう。 「同じことを何回も話す・尋ねる」「物の置き忘れが増え、よく捜し物をする」に当てはまる場合は、記憶障害が疑われます。
認知症を治す薬はありますか?
今のところ認知症を完全に治す薬はありませんが、アルツハイマー型やレビー小体型に対しては薬で症状の進行を遅らせることができます。 また認知症にともなって生じる不安・抑うつ・睡眠障害などは、抗うつ薬・抗不安薬・漢方薬などにより症状を軽くすることができます。