欧米諸国の認知症の有病率・発症率低下の要因として、疾病管理の改善、健康行動の推進のような生 物学的な要因が挙げられた。 このほか、社会経済的な要因、知的活動、環境要因と認知症リスクとの関 連も確認された。
認知機能低下 どうなる?
50歳あたりから徐々に認知機能が低下すると言われています。 簡単な計算ができなくなる計算力障害、被害妄想など情緒が不安定になる感情障害、徘徊など意味不明の行動を起こす異常行動など、典型的な認知症の症状が顕著になってきます。 認知機能に障害が起こり、社会生活や対人関係に支障が出ている状態のことを言います。
認知症の人の最期はどうなる?
認知症末期になると認知機能の低下に加え、自発性や意欲の著しい低下がみられます。 たとえば「ごはんを食べていない」と思っても、それを訴えることすら困難です。 記憶力や判断力はますます低下し、家族の顔や名前を認識できなくなります。 感情もあらわれにくくなり「話しかけても反応しない」ことも多くなるでしょう。
パーキンソン病 認知機能低下 なぜ?
認知機能障害がおこる理由として、アセチルコリンと呼ばれる神経伝達物質が関与する神経系(コリン神経系)の障害が想定されています。 これまでのPETを用いた研究では、パーキンソン病患者においては、大脳皮質のコリン神経系の機能低下があること、認知症を伴う症例においては、より重度の障害を認められることが報告されてきました。
なぜ認知症がこんなに増えたのでしょうか?
日本に認知症患者数が多い原因の一つは、他の国に比べて高齢化が急速に進んでいることです。 これから20年ほどで日本の認知症有病率はさらに上昇し、3.8%にまで到達すると推察されています。 衛生環境が良く所得の高い国では、認知症の発症率が高い傾向にあると言われています。