若年性認知症の推定発症年齢の平均は51.3歳(±9.8歳)※と、まさに働き盛りが多い年代です。
認知症はどのくらいの年齢で発症したのですか?
有病率なので正確に何歳のときに発症したのかはわかりませんが、70代後半には7~8人に1人、80代前半には約5人に1人、80代後半には約5人に2人が認知症の状態にあるようです。 また、60代後半~70代前半でもそれ以降の年齢代に比べれば少ないものの有病率は数%程度あり、「まだ若いから大丈夫」というわけにはいかないことがわかります。
認知症の有病率はどのくらいになるのですか?
これは、認知症の将来人口の研究レポートに含まれているもので、実数ではなく、数学的モデルに基づく推計値です。 グラフを見ると、年令が高くなると、認知症の有病率が高くなっていきます。 75~79歳では10%前後になります。 80代になると20%を、85歳以上になると50%を超えます。 要介護認定のグラフと、認知症の有病率のグラフは、よく似た結果となりました。 その世代に占める割合は、75歳を超えると10%を超え、80代になると20%、85歳を超えると50%を超えます。
認知症の人口はどのくらいになるのですか?
日本における65歳以上の認知症の人の数は約600万人(2020年現在)と推計され、2025年には約700万人(高齢者の約5人に1人)が認知症になると予測されており、高齢社会の日本では認知症に向けた取組が今後ますます重要になります。 また、認知症は誰でもなりうることから、認知症への理解を深め、認知症になっても希望を持って日常生活を過ごせる「共生」(認知症の人が、尊厳と希望を持って認知症とともに生きる、また認知症があってもなくても同じ社会でともに生きるという意味)の社会を創っていくことが重要となります。
65歳未満で認知症になった人はどれくらいいますか?
認知症は65歳以上の高齢者がなることが多いですが、若くても認知症になることはあります。 65歳未満で発症する認知症のことを「若年性認知症」と呼びます。 若くして認知症になった人はどれくらいいるのでしょうか。 厚生労働省が発表した若年性認知症の有病率では、 人口10万人当たりに対し、全体で47.6人 でした*1。 推定発症年齢の 平均は51.3歳前後 です。 2017年度~2019年度に実施された若年性認知症の有病率は、人口10万人当たり50.9人と増えましたが、これは若者の人口減によるものだと考えられます。