天武4年(675)4月1日、天武天皇が日本で初めての肉食禁止令を出します。 ただし一般的な獣肉であった鹿と猪は禁じられていなかったようです。 仏教の教えのためといいますが、本当の目的は“稲作国家体制”を確立するためでした。 その後も罠や狩猟方法に関する禁令がたびたび出されました。
日本初 肉食禁止で禁じられたのは何?
史料上初の肉食禁止令は、『日本書紀』(720年 成立)に見ることができる。 飛鳥時代は天武天皇4 年4月17日条でウシ・ウマ・イヌ・サル・ニワトリ の5種類の肉の食用が禁じられた。
日本 肉食禁止 なぜ?
奈良時代の肉食禁止令には、家畜を主に食していた渡来系の官吏や貴族を牽制するためとする説もあり、家畜はだめだが狩猟した肉はよいとする考えもこれに基づくものである可能性もある。 奈良時代には前時代から食されていた動物に加えてムササビも食されたが、臭気が強いためにこの他の時代ではあまり例がない。
天武天皇 肉食禁止 なぜ?
「肉食禁止令の詔」と「放生令」はともに、「人間でも動物でも、命を大切にして死を重くみることに違いはない」(「涅槃経」)といった仏教の殺生戒に基づくものです。 天武天皇は仏教に帰依しており、肉食禁止と放生によって功徳を積むことで、国の豊穣を祈願したのです。
日本 肉食禁止 いつから?
西暦75年に当時の天皇が「肉食禁止令」を発布しました。 厳密にいうと全ての肉が食べられなくなったのではなく、牛、馬、犬、猿、鶏の肉を食べることが禁止されました。 その後約1,200年間、これらの肉食を避ける文化が続きました。 そんな禁止令がある中でも、日本食は発展していきました。