専門医による定期的な経過観察(症例によって1年おき、 6ヶ月おき、または3ヶ月お き)が必要です。 ただ、日常生活を脅かすような強い乳房痛には治療が必要な場合もあります。 1週間以 上の月経前におこる周期性疼痛が少なくとも 6ヶ月持続し、かつ、疼痛が強度に至った場合には、ホルモンによる治療を行います。
乳腺症 いつ?
乳腺症は、ホルモンバランスが大きく崩れはじめ閉経に向かう40~50歳の方に多く見られる傾向があり、閉経後の60代以降は激減することから、女性ホルモンであるエストロゲンの過剰分泌などが原因と考えられています。
乳腺症はなぜできる?
月経や妊娠に関連し、体内に分泌されるエストロゲンやプロゲステロンという女性ホルモンの影響により生じる。 そのため、乳腺症の症状は月経周期に大きく左右される。 月経周期による女性ホルモンの変動はどの女性にも見られる生理的現象だが、乳腺の反応が強く、しこりや痛みを伴うものが乳腺症である。
乳腺症 何か?
乳腺症とは、30~50代の女性でよくみられる良性の疾患の総称です。 乳腺炎や乳がんのような明確な病気ではなく、ほとんどが女性ホルモンのバランスが崩れによって起きる逸脱症候です。
乳腺症をほっとくとどうなる?
乳腺症が乳がんのリスクになることはほぼないといわれていますが、画像所見が乳がんに似ていたり、もともとしこりがあったりすると、その後、乳がんを発症したときに発見が遅れる可能性があります。 乳腺症と診断されたら良性だからと放置せず、半年~1年ごとの定期検査を受けることが推奨されています。