専門医による定期的な経過観察(症例によって1年おき、 6ヶ月おき、または3ヶ月お き)が必要です。 ただ、日常生活を脅かすような強い乳房痛には治療が必要な場合もあります。 1週間以 上の月経前におこる周期性疼痛が少なくとも 6ヶ月持続し、かつ、疼痛が強度に至った場合には、ホルモンによる治療を行います。
乳腺症 痛み どんな?
症状は色々あって、軽いものだと乳房が張るように感じることがあります。 また、しこりを触れたり、はっきりしたしこりではなくてもゴリゴリとした硬いものを触れたり、痛みを感じることもあります。 痛みはひどい時には歩いてもひびくような痛みだったり、衣服があたっても痛みを感じることもあります。
乳腺症をほっとくとどうなる?
乳腺症が乳がんのリスクになることはほぼないといわれていますが、画像所見が乳がんに似ていたり、もともとしこりがあったりすると、その後、乳がんを発症したときに発見が遅れる可能性があります。 乳腺症と診断されたら良性だからと放置せず、半年~1年ごとの定期検査を受けることが推奨されています。
乳腺症はなぜできる?
月経や妊娠に関連し、体内に分泌されるエストロゲンやプロゲステロンという女性ホルモンの影響により生じる。 そのため、乳腺症の症状は月経周期に大きく左右される。 月経周期による女性ホルモンの変動はどの女性にも見られる生理的現象だが、乳腺の反応が強く、しこりや痛みを伴うものが乳腺症である。
乳腺症 何歳まで?
乳腺症は年齢に伴って起こる性ホルモンの不均衡(バランスが崩れること)による生理的変化で、病気ではありません。 30~40歳代女性の生理の前に症状が出やすく、生理が始まると症状はおさまります。 加齢に伴う乳房の変化や、更年期(45歳〜55歳)、老化現象をきたす年齢において、乳房の異常として最も多く見られる症状です。