乳腺症とは、30~50代の女性でよくみられる良性の疾患の総称です。 乳腺炎や乳がんのような明確な病気ではなく、ほとんどが女性ホルモンのバランスが崩れによって起きる逸脱症候です。
乳腺症 どうしたら?
乳腺症は病気とはみなされず、あくまで正常の変化から逸脱した状態であるため、積極的な治療は行わない。 そのため、痛みなどの症状があまりない軽度の場合には経過観察を行う。 痛みが強い場合には、ホルモン分泌を抑制する薬を用いることもある。 また大きなのう胞の場合には、注射器で水を抜く処置を行うこともある。
乳腺症はどのくらいで治る?
専門医による定期的な経過観察(症例によって1年おき、 6ヶ月おき、または3ヶ月お き)が必要です。 ただ、日常生活を脅かすような強い乳房痛には治療が必要な場合もあります。 1週間以 上の月経前におこる周期性疼痛が少なくとも 6ヶ月持続し、かつ、疼痛が強度に至った場合には、ホルモンによる治療を行います。
乳腺症 どんな感じ?
乳腺症の主な症状 症状は色々あって、軽いものだと乳房が張るように感じることがあります。 また、しこりを触れたり、はっきりしたしこりではなくてもゴリゴリとした硬いものを触れたり、痛みを感じることもあります。 痛みはひどい時には歩いてもひびくような痛みだったり、衣服があたっても痛みを感じることもあります。
乳腺炎 膿 どんな感じ?
乳房の内側は痛みと熱が著しく、押すと痛いしこりを触れます。 さらに、わきの下にあるリンパ節が腫れて痛むこともよくあります。 膿瘍が皮下に近いところにできると、その部分の皮膚は光沢をおびて暗紫色となり、触るとやわらかく波動を感じます(水のはいった袋を触れるような感じ)。
乳腺炎 何歳から?
乳腺炎(にゅうせんえん) 一般的に18才~50才に多く起こりますが、授乳期におこる授乳期感染症と、授乳と関係のない時期に発症する非授乳性感染症に分けられます。 授乳期に乳汁が乳腺内にたまって起こる場合を「うっ滞性乳腺炎」といい、乳房が腫れて硬くなリ、触ると痛みがあります。
乳腺症は何科に行く?
乳腺症が疑われるときは、乳腺外科を受診してください。 まずは乳がんではないか、検査します。 乳腺症と診断した場合、まずは経過観察を行います。 痛みがひどい人には、痛み止めの薬や漢方を処方することもあります。