SCC抗原は子宮頸癌で発見された蛋白質で、子宮頸癌、外陰・膣癌、肺癌、食道癌、頭頸部癌、皮膚癌、口腔・舌・上顎癌など多くの扁平上皮癌で陽性となります。
SCC って何ですか?
SCC抗原(扁平上皮癌関連抗原)は、子宮頸部扁平上皮癌組織の肝転移巣から抽出された分子量約45kDの蛋白である。 血清SCC抗原は子宮頸癌、頭頸部癌、食道癌、肺癌などの扁平上皮癌で高値が認められるが、乾癬、天疱瘡などの皮膚疾患や肺結核などの良性疾患でも上昇することが知られている。
腫瘍マーカー SCC って何?
腫瘍マーカーSCCとは? 腫瘍マーカーSCCの血液検査は、血液中に含まれる「SCC抗原」という物質の量を調べる検査です。 腫瘍マーカーは、がんにかかっているときに増えるタンパク質や酵素の量を調べる検査です。 がんになると、がん細胞が特異的な物質を産生するようになり、血液や尿、体液に存在するようになります。
扁平上皮癌って何?
扁平上皮癌は、別名、有棘細胞癌とも呼ばれ、本邦においては基底細胞癌に続いて頻度の高い皮膚悪性腫瘍です。 皮膚は表皮・真皮・皮下組織といった層構造を形成していますが、扁平上皮癌はこのうち表皮に存在する表皮角化細胞と呼ばれる細胞が悪性増殖してできる癌です。
肺癌の腫瘍マーカーは何?
肺癌の腫瘍マーカーとして臨床的によく用いられるのは、組織型にかかわらずCEA、腺癌に特異性が高いSLX抗原、扁平上皮癌に特異性が高いシフラやSCC抗原、小細胞癌に特異性が高いProGRPやNSEがあります。 その他骨転移マーカーとしてICTPが用いられています。