殺処分は、ペットに関する最も深刻な社会問題の一つで、2018年度の年間殺処分数は犬・猫合計で約3.8万頭(犬7,687頭、猫30,757頭)と言われている(下図)。 これは、一日に換算すると殺処分される犬・猫が105頭にのぼるということだ。
殺処分 何日?
保健所に連れてこられてから殺処分されるまでの日数は大体たったの3~7日程度。 病気にかかっている犬や、年老いたものなどは即日に殺処分されてしまうケースもあります。 引き取られてから殺処分される日数が短いことにはさまざまな理由がありますが、その一つには引き取る数が多すぎることにあります。
殺処分はなぜなくならないのか?
飼った後に、「想像と違う」「子犬(子猫)が増えすぎた」「病気や老衰で世話するのが大変だから」など、人の身勝手な理由で捨てられ殺処分される犬猫たちがなくならなりません。 これこそが大きな原因ではないでしょうか。 また、野良犬や野良猫に責任を持たずエサをあげる行為も問題です。
殺処分 どんな方法?
多くの保健所で行われている「殺処分」とは、CO2(二酸化炭素)での窒息死です。 この方法は安楽死とは言いがたい残酷なもので、殺処分を受ける犬・猫たちは複数頭が一度に狭い部屋に閉じ込められ、窒息の苦しみと恐怖感を味わうことになります。
何故殺処分をするのか?
殺処分が行われる一番の理由としては、飼い主の身勝手な理由によって捨てられる動物たちがいるからになります。 ... 保健所に渡された動物たちは、ずっと預けられるということはありません。 さすがに場所にも限りがあるため、受け入れられる数が一定数を超えてしまうと、保護をし続けることが困難となり、殺処分をしないといけなくなります。
殺処分数はどのくらいですか?
殺処分数 平成16年度 181,167 25,297 155,870 237,246 4,026 238,929 418,413 29,323 394,799 平成17年度 163,578 24,979 138,599 228,654 3,936
なぜ15年前の殺処分数は39万匹になったのですか?
しかし、実は15年前の殺処分数は39万匹。 直近の2019年度と比較すると 36万匹も殺処分数が減っている 。 ひとつは動物たちを 動物愛護団体が直接引き取るケースが増えた ことにより保健所が引き取ることが減ったことが考えられる。 こうした愛護団体がいなければ全てを保健所で引き取ることになり、引き取り先の保健所がキャパオーバーになると殺処分が増えるという結果につながる。 なので、動物たちが保健所に行く前に動物愛護団体に引き取られることにより、殺処分が減るという仕組みだ。 もう一つは、法改正があったことが背景にある。 2012年に動物愛護法の改正が行われ『終生飼養』の徹底が責務となりました。
殺処分は減少傾向にありますか?
殺処分については減少傾向にあるものの、依然として人間の無責任な行動の結果として無数の罪のない命が奪われています。 ブリーダーの売れ残りや繁殖ができなくなった犬や猫、ペットショップの売れ残り、玩具代わりとして遊ばれた犬や猫は、二酸化炭素で窒息死させられた後、ボロ雑巾の様に捨てられ、最終的には焼却殺処分されます。 ※二酸化炭素で窒息させる設備は「ドリームボックス」と呼ばれています。 判明しているだけでも一日あたり220頭以上の犬猫が犠牲となっています。 毎週金曜日、麻袋に詰め込まれ焼却場まで運ばれた犬猫は、10時30分ころから焼却が開始され、14時ころに職員によって燃え残りが確認されます。 中には首輪を付けたまま焼却されるものもあり、燃え残りの鉄は一斗缶へまとめられ廃棄処分されます。
東京都が殺処分数にカウントされていないのはなぜですか?
しかし東京都福祉保健局が公開している 統計データ をよく見ると「動物福祉の観点からの致死処分」や「収容後に死亡」という項目があり、年間469頭の猫が死んでいることがわかります。 こうした猫たちが殺処分数にカウントされていない理由は、東京都が「動物福祉の観点からの致死処分は殺処分に含めない」と定義付けているからです。 また2018年度から殺処分に3つの区分が設けられ、各自治体は定義に沿って分類するよう義務付けられました。 環境省がおおまかなガイドラインを示しているものの、最終的な判断は現場に任されているため、 自治体によって命の線引きが異なる という事も起こりえます。 具体的には以下の3区分です。 動物愛護管理行政事務提要の「殺処分数」の分類