腎臓には、身体の水分量を調節する働きがあります。 尿比重検査は、この働きを確認する目的をもっています。 腎臓に疾患があったり機能が低下したりすると、身体の水分量を調節することができなくなり、尿比重が基準値から外れてしまいます。
尿比重低下 なぜ?
尿比重が低い値の場合、腎臓の尿濃縮力が低下する慢性腎炎や尿崩症が疑われます。 水分の過剰摂取や利尿剤の服用でも値が下がることがあります。
尿比重 なぜ測る?
尿の水分と固形成分の比率を調べます。 水分摂取量、腎機能、尿酸、糖、タンパクなどの影響で変化し、腎不全や糖尿病の判断に役立ちます。
比重で何がわかる?
比重は標準密度1に対して比べる物質の密度が1より大きければ水より重い物体であり水に沈み、1より小さければ水に浮くことを意味する。 例えば、鉄の比重は7.85で、水「1」に比べ大変重いことが分かる。 比重の計算はまず物質の密度計算をする。 密度を求める公式は「質量÷体積」である。
濃縮尿 なぜ?
尿が濃くなった状態です。 朝一番の尿、スポーツの後、暑くて汗をいっぱいかいた後など、体が脱水になると腎臓で尿が濃縮され赤く見えます。 飲水を多くして様子を見ましょう。