せいり‐しょくえんすい【生理食塩水】 輸血・補液や注射用薬剤の溶媒として用いるほか、摘出した器官や組織を生きたまま保存するときに使用。 人間などの定温動物では0.85~0.9パーセントのものを用いる。
生理用食塩水 何に使う?
医療用として、注射液の調製や輸液用原料、外科処置時や創傷の各種洗浄および組織保存などの用途に用いられている。 また歯科領域では、上述の各種洗浄やインプラント外科手術時・レーザー照射時の術野の冷却・洗浄、そして外傷歯の一時的な口腔外での保存などに用いられている。
生理食塩水 どんなとき?
生理食塩水は、比較的安価に調製が可能であり、注射用の溶液だけでなく、傷の洗浄など外用でも用いられる 。 具体的には、細胞外液欠乏時やナトリウム欠乏時の輸液用の電解質溶液、麻酔薬や注射薬の希釈 、粘膜・創傷面の洗浄などに使用される。
生理食塩水が用いられるのはなぜか?
生理食塩水は、静脈投与以外にも、浸透圧が血清浸透圧と同程度であるため、刺激が少なく、傷や粘膜の洗浄、眼の湿潤保持などに用いられる。
食塩水 何に使う?
食塩水(しょくえんすい、Saline water)は水に食塩を溶かした溶液のこと。 塩水(えんすい、しおみず)と呼ばれることもある。 生理食塩水(せいりしょくえんすい)として適当な濃度にして生物を生かすために用いるほか、調理や比重差を利用した選別などにも用いられる。