誤嚥(ごえん)とは、飲食物や唾液を飲み込んだときに気道(気管)に入ってしまうことです。健康な人では、気道に物が入ると反射的にむせたり咳をしたりして誤嚥した .
食事中にむせるのはなぜ?
しかし、時には間違えて食べ物が気管を通ってしまう場合があります。 その時、体が危険を察知して勢いよく空気を吐き出し、食べ物を外に排出させようとします。 これが、「むせ」の正体です。
なぜ誤嚥が起こるのか?
誤嚥は、さまざまな病気が原因となって生じます。 飲み込みの反射(嚥下反射)が障害されていたり、飲み込む力が弱い、あるいは食道を通過できない、といった状態が、誤嚥を引き起こします。 神経や筋肉の病気の初期症状である場合もあります。 また、のどの腫瘍(咽頭癌や食道癌など)でも誤嚥を生じることがあります。
誤嚥の食べ物はどうなるのか?
誤嚥によって食べ物や唾液、胃液などと一緒に細菌が気道に入ることで肺の中で細菌が繁殖して炎症を起こし、誤嚥性肺炎が発症する。 また、食べ物などの誤嚥の他に、口の中や喉の粘膜にすみついた細菌を含んだ唾液の誤嚥や、寝ている間に胃と食道の逆流によって胃酸を含んだ胃の内容物を誤嚥して起こることもある。
誤嚥しやすい 何科?
●飲み込みにくい・むせやすいとき、病院に行くべき? ご紹介したセルフチェックで懸念がある方や嚥下障害の徴候が見られる方は、一度病院で診てもらうと良いでしょう。 耳鼻咽喉科または消化器内科を受診してください。
誤嚥は食事中に起こりますか?
誤嚥(ごえん)とは、食べ物や唾液が食道ではなく気管に入ってしまうこと。 食べ物を飲み込む時だけではなく、食べている途中や食べ終わった後にも起こります。 食べ物を咀嚼している最中でも、口の中に食べ物を留めておけず、嚥下反射が起こる前にのどの奥へ食べ物が流れ込む。 咀嚼が終わって、嚥下している時に、何らかの理由で喉頭蓋が気道をふさぐタイミングがずれることで、気管へ食べ物が入ってしまう。 ノリやワカメ、かつお節など薄くて付着しやすい食べ物が、食事後しばらく経ってからのどの粘膜からはがれて気管へ入る。 嚥下前と嚥下中誤嚥であれば、食事中に気付くことができますが、嚥下後誤嚥は食事後に起こります。
誤嚥は食べ物を詰まらせますか?
誤嚥は食材の調理の仕方や正しい食べ方によってある程度防ぐことができますが、びっくりしたときなど、何かの拍子に食べ物を詰まらせてしまうこともあるでしょう。 大事なことは、子どもの異変に大人がすぐに気付いてあげることです。
誤嚥して気管に入った食べ物はそのままになってしまいますか?
誤嚥して気管に入った食べ物はそのままになってしまうことも多く、最悪の場合「窒息死」などを招きかねない危険な状態です。
誤嚥を防ぐには最適な食事はありますか?
誤嚥を防ぐために、飲み込みやすい食事を用意しておきましょう。 やわらか食 や とろみ食 など、調理法を工夫して食べやすくしておくことをオススメします。 このような食事を、介護食や咀嚼嚥下食といいます。 たしかに、誤嚥を防ぐには適切な料理かもしれませんが、毎回用意するのは大変ですよね。