血糖値スパイクと頭痛食後の血糖値スパイクも頭痛を起こします。 食後に血糖値が急上昇し、その後に急降下するのが血糖値スパイクです。 血糖値スパイクは大量の活性酸素を血管内に生じさせることがわかっていて、この活性酸素が血管を傷付けて動脈硬化を進行させ、脳梗塞や心筋梗塞を起こすリスクを上昇させてしまいます。
食後に頭痛や吐き気が生じる可能性がありますか?
食後に頭痛や吐き気(いか、頭痛で記載を代表させます)が生じる場合、その原因としてまず考えることが出来るのが、 低血糖症 という可能性です。 低血糖症とは、血液中の糖分(ブドウ糖)が異常に低下してしまう症状をいいます。 低血糖症になると、精神的なイライラが生じるなどメンタル的な問題も生じえますが、脳の活動に悪影響を与えるという問題も生じえます。 つまり、脳は糖分以外のエネルギーを使用することがありませんので、低血糖症となってしまった場合(本稿ではなぜ低血糖症になるかというメカニズム自体については割愛させていただきます)脳はエネルギー不足の状態となることになります。 エネルギー不足となった脳は、アドレナリンが作用して血管を収縮させます。 その結果として、頭痛が起きることになります。
糖尿病で食後に頭痛が起こる可能性がありますか?
糖尿病で食後に頭痛が起こる場合には、血糖値スパイクを起こしている可能性がありますので、必ず主治医に伝えてください。 血糖値スパイクは食事や生活習慣の改善で防ぐことができます。 食事を抜いてしまうと、その次に食事をした際に血糖値スパイクを起こしやすいので、まずは3食を決まった時間にしっかり食べるようにしてください。
頭痛予防に有効な栄養素はどれですか?
頭痛にお悩みの方は、食事の内容にも工夫してみてください。 積極的に摂りたい栄養素が、頭痛予防に有効な、マグネシウム、ビタミンB2です。 マグネシウムは海藻や納豆などの大豆製品、玄米などに多く含まれます。 みそ汁や納豆など、和食にはマグネシウムを含む食材多く使われるので、和食のメニューを意識するとよいでしょう。
子どもの頭痛を引き起こす原因は何ですか?
日本の「頭痛もち」は、約4,000万人いるとされ、大人だけでなく子どもの頭痛も少なくありません。 暑い季節に避けることができない、強い日差しやまぶしい光、高温多湿による脱水、冷房などによる屋外と屋内の気温差は、頭痛を引き起こしやすい要因。 9月になっても、まだまだ注意が必要です。 子どもの頭痛を予防するために、大人ができることを知っておきましょう。 <監修> 五十嵐久佳先生(富士通クリニック頭痛外来) いがらし・ひさか 1979年北里大学医学部卒業。 医学博士。 北里大学医学部内科学講師、神奈川歯科大学附属横浜クリニック内科学講座教授を歴任。 81年より頭痛医療に携わり、現在に至る。 日本頭痛学会理事・専門医・指導医。 暑さで頭痛アラート発令!? その痛みを招く原因とは?