「食物アレルギー」という言葉は、多くの場合は食べてからすぐに症状がおきる「即時型アレルギー」の意味で使われます。 症状は、食べた直後から1時間後、遅くとも4時間以内に見られます。 じんましんや紅斑(皮膚が赤くなること)、浮腫(むくみ)が一番多い症状ですが、咳・喘息発作、嘔吐・腹痛・下痢などが見られることもあります。
食物アレルギー なぜ起こるのか?
原因物質は、食物に含まれるたんぱく質です。 食物を摂取し腸管から成分が吸収される際に、体が特定のたんぱく質を異物だと認識すると、血中のIgE抗体(免疫グロブリンE)と呼ばれるたんぱく質が反応してアレルギー症状が出ます。
食物アレルギー どこから出る?
食物アレルギーの多くは、 「IgE抗体」は皮膚や粘膜(目、鼻、腸、気管支など)に存在する「マスト細胞」とくっついた状態でアレルゲン侵入に備えます。 アレルゲンが体内に入るとIgE抗体がこれをとらえ、同時にマスト細胞からヒスタミン、ロイコトリエンなどの物質が放出されます。
食物アレルギー 症状 どのくらいでおさまる?
食べてすぐに症状が出た場合は、15〜30分以内に治まることが多いです。 ただし、アレルギーの種類や体調に応じて、症状が落ち着くまでの時間はそのときどきで異なります。
食物アレルギー 何に反応する?
食物アレルギーの症状は皮膚や、呼吸器、消化器など身体のさまざまな臓器にあらわれます。 およそ90%に皮膚症状、およそ30%に呼吸器症状や粘膜症状が認められます。 これらの症状は、1つだけがあらわれる場合もあれば、急に複数の臓器に症状があらわれることもあります(「アナフィラキシー」といいます)。