ステロイド骨粗鬆症(岡田 洋右 先生) 副腎皮質ステロイド(以下ステロイド)は、喘息、膠原病などさまざまな疾患で使用される薬剤であるが、必発といって良い副作用が骨粗鬆症である。 ステロイドは破骨細胞成熟亢進、骨芽細胞のアポトーシスを誘導し、骨粗鬆症を来たす。
ステロイド 骨粗鬆症 いつ?
ステロイド性骨粗鬆症の臨床的特徴 骨量の減少は、ステロイド内服後3~6ヵ月以内に急激に進行して、特に椎体や大腿骨頸部で進行が顕著で、閉経後骨粗鬆症に比べて進行が極めて早いです。
骨粗鬆症はなぜ起こるのか?
加齢に伴って骨の量は減少します 若い人でも極端なダイエットや運動不足、ステロイド剤の服用などの影響で骨粗鬆症になることもあります。 長年の生活習慣(喫煙、アルコール・カフェインの多飲、日照不足など)が原因となることから、生活習慣病との関連も重要と考えられています。
糖尿病 骨粗鬆症 なぜ?
したがって、糖尿病が骨粗鬆症の原因となるメカニズムは①高血糖、②酸化ストレス、③インスリン作用不足、④骨におけるインスリン作用過多ということになります。 さらに、糖尿病合併症による視力低下(網膜症)や神経障害による深部感覚障害は転倒のリスクを高めて骨折リスクをさらに増加させます(図3)。
クッシング症候群 なぜ骨粗鬆症?
(2)○ クッシング症候群は、副腎皮質ホルモンを過剰分泌する疾患である。 副腎皮質ホルモンが長期間作用した骨芽細胞は活性が低下する。 また、骨芽細胞を介して破骨細胞が活性化され、骨収吸収が促進する。 よって、クッシング症候群では、骨粗鬆症が出現する。