ストレスと腸管運動の密接な関係を説明するものとして、最近、脳腸相関が注目されています。 たとえば、緊張や不安、イライラすることがあると、腸の働きが影響を受けて、下痢、便秘、腹痛などの症状が出ることがあります。 これは、過敏性腸症候群(irritable bowel syndrome, IBS)といわれています。
なぜ緊張すると下痢をするのか?
私たちの体は自律神経の動きにより腸の動きをコントロールして便の硬さを調整しているのですが、ストレスなどで自律神経のバランスが乱れると、腸の動きが活発になりすぎて下痢になってしまいます。 特に悪いという病気でもありませんが、トイレが気になって仕事や趣味などに支障を来すこともあるのでできるだけコントロールしたいところです。
ストレスで下痢になりますか?
最近では、ストレスによる下痢に悩む人が増えています。 胃や腸などの消化器は自律神経によってコントロールされていますが、ストレスの影響で自律神経の働きが乱れると、大腸のぜん動運動が強くなり過ぎて、便の水分が十分に吸収されないまま排出されてしまいます。 これが、下痢の症状です。
ストレスをためるとどうなるの?
ストレスが溜まりすぎると、自律神経の働きやホルモンバランスに悪影響が及びます。 「自律神経」は体全体の機能を調節する役割があります。 そのため、自律神経が乱れると免疫力が低下して病気がちになったり、気分が落ち込みやすくなったりします。 また、ホルモンバランスの乱れによって、生理不順が起こる女性もいます。
ストレス下痢は何科?
ストレスによる腹痛は、内科・消化器内科を受診しましょう。