定義は呼吸器系で作られた粘液に限り、鼻腔経由のものは除く。 特に咳(唾)によって出される粘液である。 気候、遺伝子、免疫系の状況によって成分は異なるが、基本的に糖蛋白や免疫グロブリン、脂質を含む水が主成分のゲルである。 咽喉・気管部粘膜に重度の炎症がある場合は、痰に原形を保った組織片を含む場合がある。
痰がずっと絡む 何科?
なかなか治らない患者さんは一度、のど・鼻を診る耳鼻咽喉科を受診することをおすすめします。 口の中からのどの奥、気管支まで粘膜の状態を詳しく診てもらい、また鼻もあわせてチェックを受け、しっかり治療してもらうとほとんどの方は良くなります。 痰が何か大きな病気の原因、前触れになることはあまりなく、心配しなくても大丈夫です。
痰が絡むのは何の病気?
熱はないのに痰をともなう咳が長引く場合、気道粘膜の炎症や気道の過剰な分泌物などを排出しようとしていることから起こっていると考えられます。 こうした症状が起こる原因には、感染症、気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)などが考えられますが、肺炎や肺結核、肺がんなど深刻な病気の可能性もあります。
いつまでも痰が出る?
風邪やインフルエンザにかかった時も咳や痰が出ますが、2週間以上続くことはまずありません。 2週間以上続くときは、肺や気管支など呼吸器の病気にかかっている疑いが強いので、病院で検査を受けましょう。 2週間以上咳や痰が続く呼吸器の病気には、肺がんや肺結核のほか、喘息やCOPD(慢性閉塞性肺疾患)などがあります。