気道には粘液を分泌する細胞(杯細胞)があり、分泌された粘液が気道の乾燥を防いでいます。 また、吸い込んだ空気には、ほこりや微生物が含まれており、粘液はこれらをとらえて気道の奥に侵入することも防いでいます。 粘液の分泌が増えたり粘稠度が増すと、空気の通り道である気道にたまり、せきをするとタンとして喀出されます。
痰が出る なぜ?
痰は口や鼻と肺をつなぐ気道から出る分泌物です。 痰は気管にある細菌やウイルスなどの異物を排出するために分泌されます。 気管とはもっとも太い気道のことです。 そして痰が分泌されているということは、体の防御反応が細菌やウイルスに対して正常な働きをしているといえるでしょう。
痰が絡む どうすれば?
大根のおろし汁にハチミツを混ぜ、ゆっくり喉を潤しながら飲むと、痰のからみが少なくなります。 からだを温める生姜湯にハチミツを混ぜて飲むのも効果的。 パイナップルジュースには痰を切りやすくする酵素が含まれていますので、試してみたらいかがでしょう。 塩を入れたぬるま湯でうがいをするだけでも、楽になることがあります。
痰とは何ですか?
●痰は、気道の粘膜でつくられる炎症性の気道分泌物(粘液)です。 気道分泌物は免疫物質を含み、ホコリや細菌などから体を守ります。 ●痰は透明なものから黄色いものなど色もさまざまで、痰の色によって病気の 状態がわかることもあります。 ●気道が狭くなり、呼吸がしづらくなり ます。
タバコ 痰が絡む なぜ?
この有害物質を長年吸い続けると、気道の表面は、肌荒れ(炎症)を起こしたような状態になり、色々な刺激に敏感に反応して咳(せき)が出やすくなります。 また、気道に潤いを与えている分泌物が過剰に作られ、その結果、痰(たん)が出ます。 また、気道内に痰が増えると、気道はその分だけ狭くなり、息苦しくなります。