てんかんは、突然意識を失って反応がなくなるなどの「てんかん発作」を繰り返し起こす病気ですが、その原因や症状は人により様々で、乳幼児から高齢者までどの年齢層でも発病する可能性があり、患者数も100人に1人と、誰もがかかる可能性のあるありふれた病気のひとつです。
てんかんは人口のどれくらいの割合で発症するか?
有病率 てんかんのある方は1000人に5~8人(日本全体で60万~100万人)と言われています。 乳幼児から高齢者のいずれの年齢層でも発症します。 特に小児と高齢者で発症率が高くなりますが、30~40代の方でも発症することもあります。
てんかん発作何人?
てんかんのある人は、100人に一人の割合でいると言われていますので、日本全国にはおおよそ100万人が推定されています。 さらに一生の間に1回あるいは数回だけしか発作をおこさないようなてんかん周辺群も含めますと、その数はおおよそ人口の5%にもなると言われています。
てんかんは何歳ぐらいに発症するの?
小児欠神てんかん 4~10歳に発症することが多く、女児に多い傾向があります。 急に意識がなくなり(欠神発作)、突然戻る10秒程度の発作と、脳波の特徴的な所見が見られます(棘徐波複合)。 発作時の記憶はなく、発作がおさまるとすぐに会話などができるため、周囲からボーッとしているだけに見えることがある。
てんかんは完治しますか?
以前に、私達の病院で治療したすべての小児てんかん患者さんの長期経過を調査しましたが、8割の患者さんで発作は抑制され、そのうちの半数以上の患者さんで無事に薬を中止出来ていました。 このことからも、根気よく治療するとてんかん、特に子どものてんかんはほとんどの場合治るといえます。