生涯を通じて1回でも発作を経験する人は人口の約10%、2回以上は約4%、そのうち「てんかん」と診断される人は約1%で、日本では約100万人のてんかん患者が存在します。 てんかん発作は、大脳の電気的な興奮が発生する場所によって様々ですが、発作の症状は患者さんごとにほぼ一定で、同じ発作が繰り返し起こるのが特徴です。
てんかん発作 年に何回?
年に1~2回いつも違う状態での発作を起こします。 脳波は何度もとりましたが、医師からは(てんかんかどうか)「グレーだね」としか言われません。 しっかりした診断をするには何か良い検査がありますか。 てんかんの発作は、通常はいつも同じような症状です。
てんかん発作 何度も起きる?
てんかん発作は1日に何度も繰り返す「てんかん発作群発」を特徴とし、これが月から数か月単位で何度も繰り返します。 知能の発達が遅れたり、落ち着きがないなど行動の問題がおこることも多いです。
てんかんはどのくらいでなおるのか?
通常成人になるまでに完全に治ります。 大部分は成人になるまでに治り、特に全身けいれんなどの発作がないものほど治りやすいことが知られています。 80%は薬で発作を抑えることが可能です。 抗てんかん薬によって症状を抑えることが可能ですが、薬を中止すると5年以内の再発率が75〜100%といわれています。
てんかん 発作 どれくらい?
てんかん発作は、突然おこり、短時間で突然消失することがほとんどです。 通常は数十秒から数分以内で消失します。 また、重要なことは、1人の人の場合、ほぼ同じ発作症状で繰り返すことです。
てんかん発作の応急処置はありますか?
てんかん発作の応急処置としては、特別には必要がないことが多く、意識が戻るのを待ちますが、発作が止まらない場合に病院で処方された座薬を使用する場合があります。 ダイアップ座薬が代表的です。 学校では「医療的行為だからできない」と断られることがあるようですが、一定の手続きをすれば学校でも可能です。 どのようなときに、どう使うのかをきちんと説明しておくことで、必要なときは躊躇せずに使えるようにしておきます。 学校には養護教諭(保健室の先生)がいますので、相談にのってもらいます。 ダイアップ座薬の使用は発熱時にもよく使われているので、使用についての危険や難しさはありません。 一般の家庭でもよく使われているので、子育て経験のある人であれば慣れていると思います。
てんかんの薬物療法ってなに?
てんかんの治療では、「抗てんかん薬」を使用した薬物療法が主流です。 抗てんかん薬とは、てんかんの症状である発作を抑える治療薬のことです。 この抗てんかん薬を使った治療により、60~70%の人で症状の軽減または消失が期待できます。 しかし、抗てんかん薬は種類も多く調整が難しい薬として有名ですので、医師ならともかく一般の人には分かりづらいことでしょう。 そこで、ここでは誰にでも分かるように「抗てんかん薬を使用した薬物療法」について解説していきます。 小児、妊婦、高齢者の薬物選択はより慎重に! 抗てんかん薬による治療目標は、副作用なしに発作の頻度を減らし、強さを和らげることです。
てんかん重積状態ってなんですか?
てんかん重積状態と言って、てんかん発作の中で一番危険な状態なので、命にかかわる重大な状態だからです。 また治療が遅れると後遺症が残ることがあります。 犬もてんかんになることがあります。 人気の記事 アルツハイマーについて
てんかんのある人のお子さんに、確実にてんかんが発症するのでしょうか?
最近の傾向では、人口の高齢化に伴い、脳血管障害などが原因となる高齢者の発病が増えています。 てんかんのある人のお子さんに、確実にてんかんが発症するということではありません。 近年の遺伝子研究の発展に伴い、遺伝子の変化がてんかんについても重要な役割を果たすことが分かってきました。