大体月に1回以上の発作を繰り返すものです。 こうした状態が長期間続くと、脳に悪影響を及ぼし認知機能低下や記憶力低下などが起こることがあります。 小児の場合、発達途上の脳への悪影響で、発達が止まったり(停滞)、それまでできていたことができなくなったりすること(退行)がありますので、注意が必要です。
てんかん発作続くとどうなる?
通常のてんかん発作は、あらわれても 1~2 分以内に自然に止まり、発作 が起こるたびに脳に障害を受けることはありません。 しかし、長時間発作が続く場合は、脳に障害を残す可能性が高くなるため、 緊急治療によって発作を止める必要があります。 この状態を「てんかん重積*」と呼びます。
痙攣重積発作 何分?
「てんかん重積状態」とは、てんかん発作・けいれん発作(以降、「発作」とする)が5分以上続いたり、短い発作が意識の戻らないうちに繰り返し起こる状態をいいます。
てんかん 発作 どういうもの?
「てんかん発作」は、脳の一部の神経細胞が突然一時的に異常な電気活動(電気発射)を起こすことにより生じますが、脳のどの範囲で電気発射が起こるかにより様々な「発作症状」を示します。 しかし症状は基本的に一過性で、てんかん発作終了後は元通りの状態に回復することが特徴です。
てんかん重積 なぜ?
てんかん重積状態や発作頻発を起こす原因として、小児では、熱性けいれん、脳炎、脳症、髄膜炎など、急性の原因が多くみられ、成人では、脳血管障害、脳腫瘍、脳炎、髄膜炎、頭部外傷などがみられます。 てんかんの既往のある場合は、薬の飲み忘れ、睡眠不足、過労、月経、感染症などが誘因としてあげられます。
てんかん発作の原因は何ですか?
発作は、緊張している運動中は適度に精神が緊張し、意欲に満ちているために起こりにくく、ほっと安心すると起こりやすいといわれています。 てんかん発作の誘因として、身体的ストレスの中の「疲労」と、運動による「過呼吸」が挙げられているので、 極端に過度な運動は避けるべきでしょう。 養護学校の統計データでは、運動中のてんかんをもつ子供がけがをするケースより、てんかんを持っていない子供が運動中にけがをするケースの方が、はるかに多いことが示されています。 日本てんかん協会でも、てんかんのお子さん全員にプールに入ることを勧めています。 てんかんをもつ子供全体に対する運動処方をだすことは困難ですが、一般には、発作頻度に応じた運動処方が出されることが多くなっているようです。 次に1つの基準例を挙げておきます。
てんかんを予防するにはどうすればよいですか?
発作を持つ人の中には、前兆が生じた際に何らかの処置をし、発作を予防するように試み成功している人もいます。 例えば、考えが飛ぶという前兆がある方は、一点に集中することで抑制できるといいます。 「前兆の処置による発作抑制」は、てんかんのあるすべての人に効果があるというわけではありませんが、「発作の誘因の回避」とともに、発作の予防を可能にする自己コントロールになります。
てんかんの症状とはどんなものでしょうか?
てんかんの症状とはどんなものでしょうか。 てんかんというと、突然意識を失って倒れ、泡を吹いて、けいれん(ひきつけ)をおこすというイメージがあると思います。 確かにこれも典型的な発作のタイプの一つですが、その他にもさまざまなタイプの発作、中にはこれがてんかんの発作なのかと驚いてしまうようなタイプの発作もあります。 てんかんの基礎知識を解説するとともに、ここでは様々なタイプのてんかんの症状、発作の種類を詳しく説明していきたいと思います。 大脳の神経細胞はわれわれがものを考えたり、運動したり、ものを感じたりしているときに絶えず電気活動をしていますが、その活動が過剰になったり、神経線維の連絡を通じて周囲に広がりすぎてしまわないように、活動を抑える神経細胞(抑制ニューロン)も存在します。