Q2:てんかんを疑ったらどの病院の何科を受診すればよいですか? A:一般的にこどもなら小児科、思春期を過ぎたら神経内科・脳外科・精神科ですが、いずれの場合も、てんかん専門医あるいは神経、精神系の専門医のいる施設の受診をお勧めいたします。
てんかんはどのくらいでなおるのか?
通常成人になるまでに完全に治ります。 大部分は成人になるまでに治り、特に全身けいれんなどの発作がないものほど治りやすいことが知られています。 80%は薬で発作を抑えることが可能です。 抗てんかん薬によって症状を抑えることが可能ですが、薬を中止すると5年以内の再発率が75〜100%といわれています。
抗てんかん薬 なんの病気?
てんかんは、主に抗てんかん薬により治療します。 抗てんかん薬はてんかん発作を起こさないように、大脳の過剰な電気的興奮を抑える働きをもっており、発作を起こす可能性のある間は、続けて飲む必要があります。
てんかん発作 何度も起きる?
てんかん発作は1日に何度も繰り返す「てんかん発作群発」を特徴とし、これが月から数か月単位で何度も繰り返します。 知能の発達が遅れたり、落ち着きがないなど行動の問題がおこることも多いです。
てんかん 検査 何する?
血液・尿検査 血液・尿検査もてんかんの診断に欠かせない検査です。 てんかん発作は、例えば先天性代謝異常や脳炎のような中枢神経の感染症でもおきることがありますので、原因検索のため、血液・尿検査をします。 また、てんかんの薬物治療は長期間にわたり薬を飲み続ける必要があるので、服用する前に体の状態を調べる必要があります。
てんかんの原因は何ですか?
症候性てんかんの原因としては、出生時の脳の損傷、低酸素、 脳炎 、 髄膜炎 、 脳出血 、 脳梗塞 などが挙げられます。 特発性てんかんは血液検査や頭部画像検査を行っても明らかな異常が見られず、はっきりとした原因がまだ分かっていないてんかんのことを指します。
てんかんって血液検査でわかるの?
てんかんは、血液検査でわかることがある? けいれんなどの発作や発作の重積状態を起こす病気は、てんかん以外にも多数あります。 てんかん以外の原因による発作は、「急性症候性発作(きゅうせいしょうこうせいほっさ)」とよばれ、てんかんと鑑別(区別すること)して、診断することが重要とされています。 急性症候性発作とは、具体的には「急性全身性疾患」「急性代謝性疾患」「急性中毒性疾患」「急性中枢神経疾患(感染症、脳卒中、頭部外傷、急性アルコール中毒、急性アルコール離脱など)」などによって起こる発作ですが、 急性症候性発作とは「時間的に密接に関連して起こる発作」と定義されています。 急性疾患と同時にけいれん発作が1回のみ起こることが多いのが特徴です。 原因を調べるために、血液検査や尿検査などが行われます。
てんかんと類似した疾患は何ですか?
てんかんと類似した疾患 1 一過性脳虚血発作(いっかせいのうきょけつほっさ) 2 転換性障害 3 過換気症候群
てんかんは遺伝しますか?
てんかんは必ずしも子どもに遺伝しないものが多いとは考えられていますが、特発性てんかんの一部で“てんかんの起こりやすさ”は遺伝する可能性が考えられており、親がてんかんを持っていると子どももてんかんを発症しやすくなる可能性があります。 てんかんは、100人あたり1人程度に見られる比較的頻度の高い病気です。 発症年齢は3歳以下がもっとも多く、年齢が上がるにつれ発症者数は減少しますが、60歳を超えると脳の病気(脳梗塞や脳出血など)を原因としたてんかんが増えるようになります。 てんかん の症状は、てんかん発作と呼ばれる発作症状です。 てんかん発作は、脳の異常な興奮が見られる範囲によって部分発作と全般発作に分けられます。