その代表 的な薬剤は、モルヒネなどのオピオイド系の鎮痛薬、いわゆる医療用 麻薬です。 オピオイドは腸管の運動性を低下させ、より腸管で水分 を吸収させます。 それに加えて、膵臓や肝臓からの消化液の分泌を 低下させるために、消化が妨げられ、腸管輸送時間が延長し、便が 硬くなることによって便秘がおこります。
痛み止めを飲むと便秘になりますか?
咳止めや鎮痛剤は数日の内服でも便秘になることが多いので気をつけてくださいね。 鎮痛剤は風邪の時だけではなく、頭痛・腰痛・生理痛など痛みを感じた時に常用しやすいので隠れた便秘の原因になっていることがあります。 他にも精神安定剤や導眠剤(睡眠薬)など便秘を引き起こし得る薬はたくさんあります。
抗コリン作用 なぜ便秘?
加齢や副交感神経の活動を抑制する抗コリン薬などの影響によって腸管の蠕動運動が低下すると、糞便がスムーズに輸送されずに便秘が起こる。 また、食事量や食物繊維摂取量が少ないと便の容積が小さくなり、腸壁への刺激が減少し、蠕動運動が弱くなる。
コデイン 便秘 なぜ?
リン酸コデインには消化管の運動を抑制する作用がありますので、程度に差はあるものの、便秘が現れることがあります。 あまりひどくなければ、そのくすりが本来持っている作用による副作用ですので、特に心配する必要はありません。
オキシコドン 便秘 なぜ?
特に、モルヒネ、オキシコドン、コデインは、腸蠕動運動の低下、腸管分泌抑制などにより便秘を生じさせます。 便秘には耐性が生じないため、オピオイド使用直後より下剤の投与を行い、継続して投与することが必要です。