20世紀初め、世界に10万頭が生息していたとされる野生のトラ。 アジアの自然の頂点に立つこの動物は、今では 2154~3159頭(成獣のみ)が生き残るのみと推定されています。 かつては26カ国を数えた生息国も、現在では11カ国に。
アムールトラ 何頭?
生息の現状 近年、アムールトラの個体数は500頭程度にまで落ち込んでいると推測され絶滅が危惧されている。 一時期は自然破壊のために絶滅寸前まで追い込まれていたものの、冷戦終結後にアメリカを中心とした西側の動物保護団体による保護活動が進み生息環境も改善されつつあるため、徐々にではあるが個体数は回復傾向にある。
スマトラトラ 何匹?
現状と保護活動 野生下での生息数は300~500頭と推測されるが、詳しくは不明。 インドネシア国では絶滅危機から守るため、1995年よりスマトラトラプロジェクトが開始され、野生での研究や保護活動などが行われている。
トラ 何種類いる?
トラの場合は、諸説ありますが、9つの亜種が知られています。 たとえば、寒い北東アジアの森にすむシベリアトラ(アムールトラ)は、身体が大きく、毛もフワフワで長く、寒冷地によく適応した身体を持っています。 一方、暑いインドのサバンナや草原などにすむベンガルトラは、毛が短く、ほっそりした体つきをしており、水にもよく入ります。
トラは全部で何亜種?
米科学誌カレント・バイオロジー(Current Biology)に掲載された論文によると、この六つの亜種はベンガルトラ、シベリア(アムール)トラ、アモイトラ、スマトラトラ、インドシナトラ、マレートラだという。 これ以外の三つの亜種、カスピトラ、ジャワトラ、バリトラはすでに絶滅した。