頭の内外の血管や頭につながる神経が圧迫や炎症などの刺激を受けたり、頭や首の筋肉が伸び縮みしたりすると、それぞれの部位で痛みの刺激を受け取る部分が反応して発生します。 血管で起こった痛みは広い部分に伝わり、頭皮や頭の骨を取り巻く部分に刺激が起こったときはその部分が痛みます。 脳の血管が拡がって痛む「片頭痛」 頭の周りの筋肉が緊張して痛む「緊張型頭痛」 何らかの理由で脳の血管が急激に拡張して起きるのが「片頭痛」です。 脳の血管が拡張することで、周囲の三叉(さんさ)神経を刺激し、刺激で発生する炎症物質がさらに血管を拡張して「片頭痛」を発症します。 心身のストレスから解放されたときに急に血管が拡張することがあり、仕事のない週末などに「片頭痛」が起こることもあります。そのほか、寝過ぎ、寝不足、女性ホルモンの変動、空腹、疲労、光や音の強い刺激なども、「片頭痛」の誘因とされています。
頭痛の症状はどれですか?
後頭部から首筋を中心に頭全体がギューッとしめつけられるように痛みます。 吐き気や嘔吐などといった頭痛以外の症状は現れず、日常生活への支障も片頭痛ほどではありませんが、数時間で治まる場合や、頭痛が数ヶ月以上も続くなど、慢性化するケースもあるようです。
頭が締めつけられるように痛い頭痛はありますか?
頭が締めつけられるように痛い 、または 重い感じのする頭痛 は緊張型頭痛の可能性があります。 この緊張型頭痛は、先にご紹介した片頭痛の後にあらわれて合併することもあるので注意が必要です。 緊張型頭痛をおこしやすい人:運動不足・運動習慣がない、ストレスや精神的な疲労・緊張を抱えている(もしくは、抱えやすい)、姿勢異常(前屈・側屈・ストレートネックなど)
偏頭痛の原因は何ですか?
偏頭痛の原因は生活習慣により様々です。 ストレス・疲労・睡眠不足 などが原因になることが多いです。 自分がどのタイミングで偏頭痛を発症しているかを把握し、原因をなくすことが大切です。 軽い症状であれば市販の鎮痛剤を服用することで改善されますが、多用していると効果がなくなることもあります。 改善しない場合は、市販薬だけで済まさず、一度医療機関で相談しましょう。 神経痛というと足腰の痛みというイメージがあると思いますが、後頭神経痛という症状もあります。 これは大後頭神経・小後頭神経・大耳介神経という後頭部にある神経の痛みによるものです。 偏頭痛と違い、吐き気などを併発することはありません。 電撃的なズキンという痛みを繰り返します。 多くは1週間ほどで自然に回復します。
頭痛は一時的なしのぎ方としてとらえますか?
鎮痛剤は根本的な治癒ではなく、一時的なしのぎ方としてとらえましょう。 片頭痛は、緊張型頭痛とは違い、頭の左のほう、もしくは右のほうといったように、ある部位にだけ痛む 場合が多いです。 痛みの種類は、脈を打つように痛み、吐き気を伴う こともあります。 また、ときには頭の両側が痛くなることもあり、緊張型頭痛よりも痛みが強く日常生活に支障が出ることもあります。 片頭痛の対処としては、冷やすのはOKですが暖めるのはNG です。 氷まくらや冷たくしたタオルなどを患部に当てると痛みが和らぐことがあります。 逆に身体を温めるような入浴やサウナなどは、血管が拡張しかえって痛みが増します。