激しい嘔吐の腹圧によって起こる出血を、「マロリーワイス症候群」と言います。 この症状は、“食道と胃をつなぐ部分の粘膜”が破れることで起こります。 マロリーワイス症候群とストレスに直接的関係はありませんが、ストレスによって過食嘔吐を繰り返す方は発症リスクが高いと言えます。
血を吐くことを何という?
吐血(とけつ)は主に胃の出血により血を吐くことを言います。 胃潰瘍や胃がんによる出血がよく知られていますが、強い胃炎は食道炎でも吐血する場合があります。 また、肝硬変に伴う食道静脈瘤の破裂も大量の吐血を伴うことがあります。 吐血は極めて緊急性の高い症状ですので直ちに消化器のある病院や専門医を受診することが大切です。
血を吐いた 何科?
受診の目安とポイント 吐血は、食道や胃・十二指腸からの出血によって起こることから、これらの部位の病気を示すサインと捉えることができます。 そのため、本当に吐血があったなら夜間休日を問わず、すぐに消化器内科または救急外来を受診することが勧められます。
嘔吐 血が混じる なぜ?
激しい嘔吐を繰り返すことで、食道に強い圧がかかり、食道と胃の境目の粘膜に亀裂が起こって裂けるため、出血が生じます。
血を吐いた 何の病気?
吐血を引き起こす疾患の多くは胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃がんです。 これらの疾患を早期に発見するためには、消化器の定期健診が重要になります。 また、食道静脈瘤(りゅう)や、非ステロイド性消炎鎮痛薬の服用、アルコールの飲みすぎ、過度のストレスなどによって起こる急性の胃粘膜病変でも吐血をすることがあります。