ところが食べ過ぎ、飲みすぎ、ストレスなどで胃に過度な負担がかかると、この胃酸分泌のバランスがくずれやすくなり、消化能力が弱まったり、あるいは逆に自身の胃酸で胃の粘膜を傷つけたりしてしまうことになります。 そうなると、消化器官全体のダメージにつながり、体力も低下して疲労が全身に蓄積されやすくなります。
胃に負担がかかるとどうなる?
胃もたれ、食欲不振、吐き気、げっぷ、腹部膨満感などとなって現れます。 さらにひどくなると「胃・十二指腸潰瘍」になることもあります。 潰瘍は胃や十二指腸の内壁が、胃酸や酵素で浸食されて、円形や楕円形に傷ができたもの。 食生活やストレスの影響の他、ピロリ菌が関わっていることも多いようです。
胃がムカムカするとはどんな感じ?
胃がもたれる 「胃もたれ」とは、胃が重苦しく感じられる状態をいいます。 おなかが膨れた感じの「膨満感」を伴うことも多く、人によっては、胸がつかえたり、吐き気をもよおしたりするようです。 このような胃の「もたれ」は、主に胃の運動機能が弱くなったり、胃液の分泌量が減ったりして、食物がいつまでも消化されないために起こります。
胃腸が弱るとどうなる?
東洋医学的には胃腸で日々の気(エネルギー)をつくると考えられているので、胃腸機能が低下すると、全身に栄養が巡らなくなり、肌荒れを起こしたり、疲れや冷えが出るなど、胃腸とは直接結びつかない不定愁訴を招く原因になります。
胃の調子が悪い どのくらいで治る?
適切な診断の基に薬を飲めば1週間以内には症状は収まるはずです。 ただ、症状は収まっても潰瘍や胃の粘膜の炎症は収まりきっていないので、その後も薬を続ける必要があります。 目標として潰瘍なら約6ヶ月、胃炎であれば2~3ヶ月は薬を続けてください。 注射に通うなどの治療も必要ありません。