認知症の方に夕暮れ症候群が起こる理由は 見当識障害によって、今の時間やどこにいるのかが分からなくなってしまうことがあります。 また、記憶障害によってなぜ自分がここにいるのか状況が把握できなくストレスを感じます。 だんだん暗くなってくる夕方に、不安感がつのり夕暮れ症候群が起こりやすくなります。
夕暮れ症候群 なぜ起こる?
夕暮れ症候群の主な原因は、認知症の症状である見当識障害や記憶障害です。 見当識障害になると、時間、場所、自分が置かれている状況をきちんと認識できなくなります。 ですから、施設にいることや入院していることが認識できず、家に帰らなければと身支度を整え始めるのでしょう。
なぜ帰りたいのか?
なぜ「帰りたい」のか 理由は人によって様々ですが、不安や孤独感、落ち着かなさや焦りといった不安定な気持ちが大きく関わっています。 本人にとって「現状が安心できない」ことが共通した原因です。
見当識障害 なぜ起こる?
見当識障害が起こる原因としては、アルツハイマー型認知症が主な原因とされています。 また高次脳機能障害も挙げられます。 アルツハイマー型認知症は脳の萎縮によって引き起こされる病気であり、高次脳機能障害は脳の一部の障害によって引き起こされる精神障害のことを言います。 この2つが主な原因です。
夜間せん妄 なぜ?
夜間は暗くなり周囲が見えにくくなるため、不安感や恐怖感を覚えやすくなります。 さらに、夜間は不安感や恐怖感が増幅されやすくなるため、せん妄が起こりやすいといえます。