きょう‐すい【胸水】 の解説 胸膜腔に貯留した液。 通常は少量が胸膜の表面をうるおしているが、胸膜炎・肺癌 (はいがん) ・肝硬変などの際に増加する。
胸水はどこにたまるの?
胸水がたまっているとは? 肺は、胸壁に囲まれた胸腔内に存在し、肺の外側は胸膜という薄い膜で覆われています。 胸膜は胸壁側(壁側胸膜)と肺を覆っている胸膜(臓側胸膜)の2枚から成り、この間にたまった液体が「胸水」です。 正常でも少量程存在し、胸膜がこすれない様に潤滑液としての役割を果たしています。
胸水貯留 どうなる?
胸水の量が増えると肺を圧迫してしまい息苦しさの原因となります。 さらに大量になると心臓を圧迫してしまい,心不全の原因になりかねません。 胸水は胸部X線やCTで確認します。 胸水に対する治療はたまっている量と症状の有無で決まります。
癌 胸水 なぜ?
胸膜の毛細血管からは常に水分が染み出していますが、一方で胸膜は常に水分の吸収も行うため、胸水の量は一定以上増えることはありません。 しかし、がん細胞の転移により胸膜が炎症を起こすと、水分が染み出す量が増え吸収する量が減るため、胸水が増えます。
胸膜癒着 なぜ?
当コラムの第89回でご説明したように、胸膜には、壁側胸膜と臓側胸膜の二種類があり、その二枚の胸膜が胸膜炎や肺炎といった炎症によっていわば火傷をしてしまうと、局地的に密着して剥がれなくなってしまうことがあります。 この状態が「胸膜癒着」と呼ばれるものです。
