遺伝子を使った治療には、いろいろな方法がありますが、その一つとして、患者さんの骨髄から幹細胞を取り出し、ウイルスのベクターと呼ばれる運び屋を利用して健康なヒトから取り出した正常な遺伝子を細胞の核のDNAに組み込み、その細胞を特殊な方法で増やして、もとの身体に戻す方法があります。
遺伝子治療の方法は?
遺伝子治療の方法は、患者さんから治療対象の細胞を体外に取り出して、遺伝子導入してから体に戻す「体外法(ex vivo遺伝子治療)」と、直接患者さんの体内で遺伝子導入が起こるようにする「体内法(in vivo遺伝子治療)」の2つに分けられます。
遺伝子治療とはどのような治療方法?
遺伝子治療とは、患者の遺伝子を編集して、細胞の遺伝子発現を強めたり細胞に新たな機能をもたせたりすることで、患者の遺伝子疾患を根本的に治癒する医療です。 昨今では遺伝子解析のコストが低減してきたことで、遺伝子に起因する疾患メカニズムの解明や新しい治療法の開発が活発になってきています。
遺伝子治療の原理は?
ウイルスベクターやプラスミドベクターを用いて、薬理効果を持つ遺伝子などを腫瘍に直接注射、もしくは静脈や動脈を介して病変部に送る治療です。 遺伝子を直接体内に投与するのではなく、体外からいったん取り出した細胞に遺伝子を導入して培養増幅させ、それを体内に再び戻して治療するものです。
遺伝子治療の良い点は?
遺伝子治療のメリット副作用が少ない 標準治療では副作用を伴うこともありますが、遺伝子治療には殆ど副作用がありません。 ... 癌の状態に関係なく治療可能 ... 耐性をもった癌にも有効 ... 他治療との併用可能 ... 日常生活に負担が少ない ... 保険適用外の治療法 ... 治療費が高額になりやすい