内耳が急激な気圧の低下または上昇を感じると、交感神経(体を緊張させる神経)と副交感神経(体をリラックスさせる神経)からなる自律神経のバランスが乱れてしまいます。 交感神経が活発になりすぎると痛みの神経を刺激し、頭や古傷が痛くなります。
雨の日 痛む なぜ?
気圧が変化すると、体がそれに順応しようとして、血圧が上がったり心拍数が増えたりします。 この状態は交感神経優位と考えられ、血管収縮、アドレナリンの放出などが痛みの反応を高め、痛みが増すと考えられます。
天気頭痛の解消法は?
乗り物で不調が起きやすい人は、乗る前に耳のマッサージをしたり、市販の酔い止め薬を服用したりして、気圧の変化に備えましょう。 気圧調整機能のついた耳栓をつけたりするのも一案。 片頭痛の痛み緩和も期待できます。 イヤリングやピアスのような感覚で使用できるおしゃれな天気痛耳栓もあります。
天気頭痛の症状は?
脈を打つようなズキン、ズキンという「脈動性」の強い痛みが特徴です。 片頭痛といっても、頭の片側だけでなく、両側に起こることもあります。 気圧の変化を感じると脳の血管が拡張し、脳の一番外側にある硬膜に分布している三叉神経が興奮し、痛み物質が放出されます。 放出された痛み物質に反応して、さらに血管が拡張します。
雨の日 憂鬱 なぜ?
気圧が変化すると、耳の奥にある内耳が反応し、脳に信号を送ります。 情報をキャッチした脳は、体を気圧の変化に順応させようとするため、自律神経を刺激するのです。 自律神経系には交感神経と副交感神経がありますが、これらの調整がうまくいかなければ、体がさまざまな反応を示します。