たしかに、満月をよく見ると、何となくウサギがもちをついているように見えてきます。 しかし、月にはウサギどころか、生き物は全くいないのです。 このもようの正体は、溶岩(ようがん)の固まりです。 大昔、月の火山が爆発(ばくはつ)して、黒い溶岩が流れ出しました。
月がなぜうさぎに見えるのか?
じつは、月の海は月が生まれたころにできた非常に大きなクレーターで、それを月の内部から吹きだした玄武岩の溶岩が満たして作った地形なのです。 「うさぎ」の模様は月が満ち欠けしても変わりませんが、これは月の自転周期と公転周期が等しく、常に同じ面を地球に向けているからです。
中秋の名月 なぜうさぎ?
なぜうさぎは餅つきしているのか もうひとつの由来は、古代中国の神話で「月にいるように見えるうさぎは、杵を持って不老不死の薬をついている」というものです。 日本では満月を「望月(もちづき)」といい、これが餅つきに変わったともいわれています。
月 うさぎ 餅つき なぜ?
月にうさぎがいるのはインドが起源ですが、うさぎが餅つきをするのは中国が由来だそうです。 古代中国では、月のうさぎは杵と臼を使って不老不死の薬を作っていると考えられていました。 それが日本に伝わった時「不老不死の薬」が「餅つき」に変化したようです。 どうして「餅つき」に変化したかというと以下のような説があるようです。
月にうさぎ いつから?
日本における月の兎が描写された古い例には飛鳥時代(7世紀)に製作された『天寿国曼荼羅』の月に描かれたものなどがある。 鎌倉・室町時代に仏教絵画として描かれた『十二天像』では日天・月天の持物としての日・月の中に烏と兎が描き込まれている作例もみられる。