常位胎盤早期剥離とは、子宮壁の正常な位置に付着している胎盤が、通常は妊娠20週以降に剥がれてしまうことです。 性器出血や激しい腹痛が起こり、ショック状態を起こすことがあります。
常位胎盤早期剥離 なぜ?
「原因はまだわかっていません。 でも、胎盤が剥がれるメカニズムはわかっています」と久保先生。 なんらかの理由で血行不良が起こり、子宮と胎盤の接着面(脱落膜)の組織が壊れ、出血が始まります。 すると子宮と胎盤との間に、血が溜まってしまい(血腫)、胎盤が剥がれてしまう。
胎盤が剥がれるとどうなる?
②胎盤が子宮から剥がれると、胎盤・臍帯から胎児への酸素の供給が止まってしまうわけですから、重大な低酸素症を引き起こし、胎児(もしくは新生児)死亡に至ってしまうこともあります。 つまり常位胎盤早期剥離が生じた場合は、母子ともに命に関わる状況に陥る可能性があります。 その頻度は0.5%(200分娩に1件)です。
常位胎盤早期剥離 何人に1人?
発生頻度は全分娩の0.5~1%程度で、そう多く発生するものではありません。 しかし、常位胎盤早期剥離になった10~15人に1人で母体死亡が、半数以上で周産期死亡(胎児または新生児期の赤ちゃんの死亡)が起きてしまうと報告されています。
常位胎盤早期剥離のリスク因子はどれ?
1)分析対象事例にみられた背景(妊産婦) 「産婦人科診療ガイドライン−産科編2014」1)では、妊娠高血圧症候群、常位胎盤早期剥 離既往、子宮内感染(絨毛膜羊膜炎)、外傷(交通事故等)は常位胎盤早期剥離危険因子と されている。
