「痔」とは「肛門の病気の総称」で、「いぼ痔(痔核)」「きれ痔(裂肛)」「痔ろう」の3種類が三大疾患として知られます。 その中でも特に「いぼ痔(痔核)」と「きれ痔(裂肛)」の2種類は多く見られ、一般的な痔の薬の治療対象となります。
痔と間違えやすい腸の病気はありますか?
痔と間違えやすい腸の病気には、主に次のようなものがあります。 IBDや大腸がんは腸の病気ですが、お尻に症状がみられることから、最初に肛門科を受診する患者さんは多いです。 痔 の診療では、初めに行う問診が重要です。 症状、生活様式、食事、便の状態、排便にかかる時間や回数、これまでに受けた検査といった質問事項から、患者さんが抱えている病気についてさまざまなことが分かります。 たとえば、痔核の症状をお持ちの患者さんなら、痛みがなくて出血している場合は 内痔核 、痛みがあって出血している場合は 外痔核 など、ある程度予測することができます。
切れ痔の手術はどうすればよいですか?
切れ痔は、転んで膝を擦りむいたときのような状態であるため、発症してすぐに手術が必要になるというわけではありません。 まずは、お尻を傷つける原因となった排便異常を知り、排便をコントロールすることが大切です。 切れ痔の傷は、基本的には自然に治るものですが、薬を使っても治療が難しい難治性の切れ痔については、手術の対象になることがあります。
いぼ痔はどこにできるの?
いぼ痔ってどこにできるの? 肛門の内側と外側にできます。 肛門の外側に痛みやはれがあると、そちらに意識が行きがちですが、同時に、内側にもいぼ痔がある可能性がありますので、その場合は内側もしっかり対処しましょう。
肛門内側にできるいぼ痔はありますか?
このうち、いぼ痔には、肛門内側にできる「内痔核(ないじかく)」と、肛門の外側にできる「外痔核(がいじかく)」とがあります。 直腸粘膜側の組織には知覚神経が通っていないため、肛門内側にできるいぼ痔(内痔核)では痛みを感じないのですが、歯状線より下の皮膚部分には知覚神経が多く通っていますので、きれ痔(裂肛)や、肛門の外側にできるいぼ痔(外痔核)には痛みを感じます。