健康診断の数値の一つにアルブミンがあります。 血清中のたんぱく質の濃度を測る数値で、その低下で肝臓や腎臓の異常を調べることができます。
アルブミンが低いとどうなる?
アルブミン値が低下すると、血管内の血液の浸透圧が低下します。 すると、血管内と血管外の浸透圧バランスを取ろうとして、血液中の水が血管外へ移動するため、血管外の組織に水がたまり、浮腫(むくみ)が起こります。
アルブミンの役割は?
アルブミンの働きは、主に次に述べる①水分を保持し、血液を正常に循環させるための浸透圧の維持と、②体内のいろいろな物と結合し、これを目的地に運ぶ運搬作用があります。
アルブミンの危険値は?
公益社団法人 日本人間ドック学会の判定基準によると、アルブミンの基準値は3.9g/dL以上とされています。 また、3.7〜3.8g/dLは要注意、3.6g/dL以下は異常値とされます。
アルブミン不足の症状は?
症状 アルブミンは血管内に存在することで、水分を血管内にとどめる作用があります。 そのため、低アルブミン血症が生じると、全身のむくみや腹水、胸水、尿量の減少、血圧の低下などが生じます。 また、原因となる疾患に関連した症状がみられることもあります。