血液膠質浸透圧(けつえきこうしつしんとうあつ)の維持ができなくなり、血管外に水分がもれ出て,胸水・腹水や浮腫(むくみ)などが生じます。 また、低下の原因としては肝細胞の数が減っている、あるいは機能が低下していることが考えられます。
総タンパク質 低い なぜ?
総蛋白の低下は、アルブミンの低下かグロブリンの低下のいずれかで起こります。 免疫グロブリンが作られない「無ガンマグロブリン血症」でグロブリンが低下しますが、これは非常に稀な遺伝性疾患で、ほとんどはアルブミンの低下が原因で総蛋白低下が起こります。
総蛋白の疾患は?
アルブミンの量では1デシリットルのなかに4.0~5.0グラム程度です。 基準値より高い場合には、慢性肝炎、肝硬変、膠原病、多発性骨髄腫、高蛋白血症など。 低い場合は重症の肝障害、肝硬変、ネフローゼ症候群、栄養不良、消化吸収障害などが考えられます。
総蛋白の改善方法は?
次のようなことが考えられます。 ●欠食せず、1日3食、栄養のバランスが取れた食事を心がけましょう。 葉酸の多い食品 ●塩分の摂取量は控えめにしましょう。 ●過労や睡眠不足に注意 ●アルコール、タバコは控えめにして、適度な運動を心がけましょう。
TP低下の原因は?
主成分はアルブミン(70%)とγ-グロブリン(20%)で、これらはそのほとんどが肝臓で産生されます。 したがって、肝臓に障害が起こるとこれらのたんぱく質の合成能が低下して、TPは減少します。 また腎臓病などにより体外に漏れ出てしまう場合や、低栄養状態でも、TPは減少します。