血液中のアルブミンが低下すると、血管内の血液の量が少なくなったり、血管外(お腹や肺など)に水が溜まったりします。 また、アルブミンは脂肪酸やホルモン、薬物など様々な物質と結合して、必要な部位にこれらを運搬する働き(各種物質との結合と運搬)もしています。
アルブミン値が低いとどうなる?
アルブミン値が低下すると、血管内の血液の浸透圧が低下します。 すると、血管内と血管外の浸透圧バランスを取ろうとして、血液中の水が血管外へ移動するため、血管外の組織に水がたまり、浮腫(むくみ)が起こります。
アルブミン 低いのはなぜ?
アルブミンが低いのはどんなときですか? アルブミンは、肝臓で作られます。 食欲不振や栄養不良、がん、 肝硬変などでは、肝臓でのアルブミンの合成が低下し、結果的に血 漿中のアルブミンが低下します。 感染症や手術などのときにも、炎 症により分泌される物質が肝臓でのアルブミン合成を抑制し、血漿 中のアルブミンが低下します。
アルブミン低下の症状は?
アルブミンは血管内に存在することで、水分を血管内にとどめる作用があります。 そのため、低アルブミン血症が生じると、全身のむくみや腹水、胸水、尿量の減少、血圧の低下などが生じます。 また、原因となる疾患に関連した症状がみられることもあります。 肝硬変では出血傾向や黄疸を認めることがあります。
アルブミン 低いどれくらい?
一般的には、血清アルブミン値は、4.0g/dL 以上あれば正常なのですが、3.5―3.9g/dL の方を「低栄養予備軍」、3.5g/dL 未満の方を「低栄養」と呼んでいます。 もちろん、特殊な病気によってアルブミン値が低くなることもありますが、多くの場合、食生活の影響を受けることが多いのです。