血清アルブミン濃度が膠質浸透圧を主に規定しているため、低アルブミン血症では血管内から間質へ水分が移動し浮腫が出現します。
低蛋白血症 むくみ なぜ?
むくみは、低タンパク血症が起こるために血管の中の水分が減って血管の外に水分と塩分が増えるために起こります。 高度になると肺やお腹、さらに心臓や陰嚢にも水がたまります。 また低タンパク血症は血液中のコレステロールも増やします。 その他、腎不全、血栓症(肺梗塞、心筋梗塞、脳梗塞など)、感染症などを合併する危険性があります。
浮腫 アルブミン なぜ?
ある程度の量のアルブミンが血漿中に存在することにより、血管内と血管外の水分量が調節されています(浸透圧の影響による)が、血漿中の量が不足すると水分が血管の外側に流れ、浮腫の原因となります。
低栄養 なぜむくむ?
低栄養の時は、血管内の成分も蛋白質が低下している状態で、血管外に漏れている成分も蛋白質は少ない状態です。 極端に言えば、液体要素が強い状態ですので、間質に出る成分も液体要素が強いということになります。 このため、水風船のようなむくみが観察されます。
浮腫 水分制限 なぜ?
血中内のたんぱく質のうち67%を占めるアルブミンは血管内で水分を保持する役割(膠質浸透圧)があり、この機能が保てなくなるか血管壁に異常が起きると浮腫が生じます。 アルブミンは肝臓のみで作られるため、肝疾患による浮腫のときは著しく低下し、水分を保持できなくなることでお腹に水分がたまり腹水が起こります。