認知症をきたす疾患の中で一番患者さんが多いと言われているアルツハイマー型認知症では、病気の進行に個人差はありますが、ゆっくりと悪化していきます。
アルツハイマー型認知症の機序は?
アルツハイマー型認知症は、脳にアミロイドβやタウタンパクというたんぱく質が異常にたまり、それに伴い脳細胞が損傷したり神経伝達物質が減少したりして、脳の全体が萎縮して引き起こされると考えられています(諸説あり)。
アルツハイマーと認知症は同じですか?
アルツハイマー病というのは、認知症の原因疾患の一つです。 一方、認知症は病気ではなく、病気によって引き起こされる症状のことです。 認知機能の低下により、社会生活や日常生活に支障を来した状態です。 アルツハイマー病は、脳にアミロイドβというタンパク質の蓄積が原因で、認知機能の低下を引き起こす病気です。
アルツハイマー型認知症の性別は?
アルツハイマー型認知症は、認知症の中で一番患者数が多い認知症であり、男性よりも女性に多く見られるという特徴があります。 また、アルツハイマー型の患者数は、脳血管性認知症の患者数が横ばいであるのに対して増加傾向にあり、今後さらに患者数が増えていくでしょう。
アルツハイマー病とはどんな病気?
アルツハイマー病は、不可逆的な進行性の脳疾患で、記憶や思考能力がゆっくりと障害され、最終的には日常生活の最も単純な作業を行う能力さえも失われる病気です。 ほとんどのアルツハイマー病の患者では、60歳以降に初めて症状が現れます。 アルツハイマー病は、高齢者における認知症の最も一般的な原因です。