ビタミンKは骨に存在するオステオカルシン(カルシウム結合タンパク質)を活性化し、カルシウムの骨への沈着を促して流出を防ぎます。 また、コラーゲン生成を促進し骨質を改善するため、骨粗しょう症の治療薬にも使用されています。 加齢やダイエット、女性ホルモンの低下によって、骨密度は減少していきます。
ビタミンK が不足するとどうなる?
血液が凝固するには、プロトロンビンなどの血液を凝固させる因子が必要です。 プロトロンビンが肝臓で生成される際、補酵素として働くのがビタミンKです。 ビタミンKが欠乏すると、血液中のプロトロンビンが減少します。 したがって、血液を固める時間が遅くなるので止血が遅くなります。
骨粗鬆症ビタミンKなぜ必要?
ビタミンKには血液凝固のほかに骨形成(骨をつくる骨芽細胞の働き)を促進する作用と骨吸収(骨を壊す破骨細胞の働き)を抑制する作用があります。 この2つの働きにより、骨粗しょう症における骨量(骨の材料であるカルシウムとリンの量)の減少を抑えたり痛みを和らげる効果があるとされています。
ビタミンK はどんな食べ物?
一般に、納豆などを除くと、人が食べ物から得ているビタミンKはフィロキノンが多くなっています。 栄養上特に重要なのは、動物食品に広く分布しているメナキノン-4と、納豆に含まれるメナキノン-7です。 ほうれん草、ブロッコリー、キャベツ、トマト、海藻類などに含まれます。
納豆 ビタミンK なぜ多い?
納豆にビタミンKが多く含まれる理由として大豆本来の物ではなく納豆菌が腸内でビタミンKを産生するためといわれています。 そのため、他の大豆食品に含まれるビタミンK含有量はワルファリンカリウムの効果を抑えるほど含まれておりません。 また、甘納豆やうぐいす豆など他の豆類からできている菓子なので摂取しても問題はありません。