血中に放出された尿素は腎糸球体で濾過され、一部尿細管で再吸収されて尿中に排泄されます。 BUNは血液中の尿素に含まれる窒素量(UN;尿素窒素)を測定しています。 BUNの異常は主に腎からの排泄異常すなわち腎機能を反映しますが、脱水、心不全、食事の蛋白量、消化管出血、肝疾患など腎外性因子にも強く影響を受けます。
BUN なぜ高くなる?
異常値時に考えられる疾患 1つは尿素の元となるタンパク質の摂りすぎの場合。 肉などを大量に摂るとBUN値はわずかながら高くなります。 また、脱水になると尿素が吸収されるためにBUN値が上昇します。 心不全によって腎臓に流れる血液量が少なくなると腎臓のはたらきが悪くなり、同じく値が上がります。
BUN 何がわかる?
尿素の中の窒素は一定ですから、血液中の尿素窒素が増えるということは代謝されたタンパク質の量が増えた、すなわち沢山のタンパク質を食べた、あるいは腎臓から尿素の排泄が悪くなったかのどちらかと言うことになります。 通常ではクレアチニンと併せて腎臓の機能の指標として使われます。
クレアチニンが高い 何科?
腎臓が悪いと言われてドキッとされた方も多いと思いますが、クレアチニンが高いと言われたら勇気を出して医療機関を受診することをお勧めします。 受診する診療科は、可能であれば腎臓内科のクリニックがよいと思います。
クレアチニンの数値が高いとどうなりますか?
クレアチニンの値が高い場合は、慢性腎臓病などの腎機能障害が疑われます。 腎機能障害の1つである慢性腎臓病(CKD)は 心筋梗塞 しんきんこうそく や脳卒中、末期腎不全といった重大な病気の一因となるため注意が必要です。 慢性腎臓病を発症する原因としては、肥満や高血圧、糖尿病などの生活習慣病が挙げられます。