腸閉塞とはさまざまな原因で腸管の内容物がつまり、肛門側に移動できなくなった状態のことをいいます。 症状としてはおなかの痛みや吐き気、おなかが張ってガスや便が出なくなるなどの症状があります。 おなかの痛みは激痛が起きる場合と起きない場合があります。
腸閉塞はなぜおこるのか?
最もよくある 原因は、腹膜炎や腹部の手術後に起きる癒着(腸と腹腔壁や、腸同士がくっつく)がもとで、腸管が曲がったりふさがったりするものです。 近年は、進行大腸が んによる大腸イレウスが増加傾向にあります。 まれですが、寄生虫や胆石など外からの異物が、閉塞の原因となることもあります。
腸閉塞 嘔吐 なぜ?
イレウスになると、消化物が腸内をスムーズに移動できなくなり、閉塞部位より上部(口側)に多量の消化物がたまります。 そのため便やガスが腸内に充満して、腹痛や嘔吐などさまざまな症状が起こります。
閉塞性腸炎の症状は?
腸管の内容物が停滞するため食欲不振、腹部膨満感、吐気、嘔吐が起こります。 また排便や排ガスが見られなくなり、腹部全体の痛みが起こります。 機能性イレウスでは腹痛はあっても軽度です。 腸が完全に閉塞すると重度の便秘が起こりますが、部分的な閉塞であれば下痢が起こります。
腸閉塞の別名は?
「イレウス」は日本語では「腸閉塞」と訳しますが、本来は消化管の内容物が流れなくなっている病態を意味しており、閉塞していなくても腸管の通過障害があれば「イレウス」と呼びます。 症状としては、腹痛、吐き気・嘔吐、腹部膨隆(ふくぶぼうりゅう/お腹が膨らんでいること)、排便・排ガス停止などが挙げられます。