廃用症候群の原因 廃用症候群を発症する原因についてお伝えします。 過度の安静状態病気やケガで長期入院して安静にすることで、全身の筋肉をあまり動かさない状態が長期間続くと、筋肉や関節、臓器の運動能力が低下します。 また、自力で動いたり歩いたりできるうちから車いすやおむつを使用すると、さらに身体を動かす機会が減ります。
寝たきり 筋力低下 なぜ?
ベッドに横になっていることで、心臓から血液が全身に運ばれにくくなります。 寝たきり状態だと、心臓から送られる1回の血液の量が6~13%減少。 それにより体全体に酸素が運ばれにくくなり持久力もさがります。
寝たきりの合併症は?
寝たきり状態が長引くと心臓の機能も衰えて、心拍出量の低下とともに立ちくらみ(起立性低血圧)などもみられやすくなります。 また、特に下肢を動かさない状態が長引くことで、血栓ができてしまうことがあります(深部静脈血栓症)。 さらに、呼吸に関連する筋肉の衰えによって肺活量が低下し、換気量も減少していきます。
安静臥床の合併症は?
安静臥床により、社会との接触の機会が減少することで、情緒の不安定化、抑うつ状態、意欲低下、見当識障害、記銘力低下、判断力や問題解決能力の低下、学習能力の減退などが発生します。 また、最近では身体運動の減少が認知症の発症に関連していることが指摘され、認知症予防として有酸素運動が推奨されています。
廃用症候群の症状は?
廃用症候群の症状筋力低下:立てない、起きられない、歩けないなど関節拘縮:関節が固くなり伸びない、曲げられなくなる骨萎縮:骨折しやすくなる褥瘡:床ずれ(皮膚の傷)心配機能低下:少しの運動で息切れ、動悸が起きる血圧コントロール不良:起きたり立つとめまいが生じる起立性低血圧うつ状態:落ち込んでしまう