歯性上顎洞炎の治療 まずこの病気の原因は歯科の範囲で、症状は耳鼻科の範囲に起こりますので、何科を受診すればよいのかと迷われる方もいらっしゃると思います。 「耳鼻科と歯科の両方」、または歯科(あるいは口腔外科)が治療のメインとなります。
歯性上顎洞炎 どこの歯?
鼻性あるいは血行性の上顎洞炎に対して、歯に由来する歯性上顎洞炎は、上顎洞炎の10~30%を占めます。 上顎第二小臼歯、第一大臼歯、第二大臼歯の歯根と上顎洞が近接しているため、虫歯や歯周病が進んで、歯根の先の骨が溶けると、すぐに菌が上顎洞にまで達してしまい、上顎洞炎になるのです。
歯痛 副鼻腔炎 どっち?
副鼻腔炎は左右両方に起こりますが、歯痛は急性化した左右どちらかに出ることが多いです。 稀に両方同時に痛みが出ることもあります。 副鼻腔炎によって起こる歯痛は神経がない歯よりも、神経がある歯に多くおきます。 副鼻腔炎の炎症が根の先から歯の中に刺激を与え、歯痛が出ます。
上顎洞とはどこ?
上顎洞(じょうがくどう)は副鼻腔のなかで最大の空洞で鼻腔の外下方に位置し、この上顎洞に発生した悪性腫瘍を上顎洞がんと呼びます。 上顎洞がんは、胃がんや子宮がんなどに比べるとずっと少なく、かつては耳鼻咽喉科領域の悪性腫瘍の約1/4を占めていましたが、副鼻腔炎の減少とともに上顎洞がんは減ってきています。
副鼻腔炎 どこ?
概要 鼻腔(鼻の中)の周囲には副鼻腔と呼ばれる粘膜に覆われた空洞が存在し、細い穴で鼻腔に通じている。 頬・額の下・両目の間の骨の中にあり、この副鼻腔に炎症が起こるのが副鼻腔炎である。 主に風邪などが原因で鼻の粘膜に炎症が生じ、それが副鼻腔の粘膜にまで広がって副鼻腔炎が起こる。