近年の疫学調査から、 糖尿病は歯周病のリスクファクターであ ることが明らかとなり、米国では歯周病は腎症、網膜症、神経症、大血管障害、小血管障害に 次ぐ糖尿病の第6番目の合併症とされています。
歯周病のリスクファクターはどれか?
具体的には「タバコを吸う人は吸わない人よりも2.1~4.7倍も歯周病にかかりやすい」というように読みます。 歯周病のリスクファクターとしては糖尿病、タバコ、ストレスの他に、骨粗しょう症、肥満なども報告されています。
歯周病の原因因子は?
歯周病の直接的原因 歯肉炎・歯周炎を含む歯周病の直接的な原因は、歯垢(プラーク)です。 歯垢(プラーク)は生きた細菌の塊で、そのほとんどが酸素の少ない場所を好むため、歯と歯ぐきのすき間(歯周ポケット)に潜んでいます。 この歯垢(プラーク)中の細菌が出す毒素によって、歯ぐきに炎症が起きてしまうのです。
歯周病とはどのような疾患か?
歯周病とはどんな病気ですか ひと言でいうと、歯を支える歯ぐき(歯肉)や骨(歯槽骨)が壊されていく病気です。 歯ぐき(歯肉)の内側は普段見ることは出来ませんが、歯の根の表面にあるセメント質と歯槽骨との間に歯根膜という線維が繋がっていて、歯が骨から抜け落ちないようにしっかりと支えています(図1)。
歯周病 万病の元 なぜ?
歯周病が万病の元って、どういうこと? 歯周病の元となるのは、「歯周病菌」とよばれる細菌群です。 歯周病菌とは一種類の菌の名称ではなく、数百種類にもおよぶ「歯周病を起こす原因となる細菌」の総称です。 これらの細菌は、何らかのきっかけにより、血管から全身へと入りこんだり、口腔から気管を通って肺に炎症を起こすことがあります。