奥から飛び出してポコッと盛り上り、ツヤツヤした状態がさくらんぼに似ていることから、チェリーアイと呼ばれます。 1歳未満の若い犬に多いので主な原因としては、生まれつき、腺組織と骨膜とをつなぎとめる力が弱い遺伝性が関与していると考えられます。 そのほかに、まれですが外傷や興奮、腫瘍による圧迫、神経の麻痺などでもおこります。
チェリーアイはなぜ?
チェリーアイの明確な原因は分かっていません。 ただ、瞬膜を目の周りの骨に固定する線維帯がない、または弱いことが原因のひとつと考えられています。 瞬膜腺が目の表面に持続的に出てくることは通常ありません。 しかし、目の周りの骨に瞬膜が固定されていないと、瞬膜腺が外側に出てきてしてしまいます。
チェリーアイってどんな病気?
犬のチェリーアイってどんな病気? チェリーアイとは、目頭にある第三眼瞼(瞬膜)が飛び出してしまう病気です。 正式には「第三眼瞼腺(だいさんがんけんせん)脱出」といいます。 第三眼瞼は下まぶたの内側にあり、眼球を保護したり、涙を分泌したりする大切な役割を担っています。
チェリーアイ どうなる?
チェリーアイの症状があるのに治療せず放置するとどうなる? チェリーアイを放置すると、その症状が悪化するだけでなく、角膜炎や結膜炎など、別の眼疾患を引き起こすおそれがあります。 このような合併症を患ってしまうと、ペット自身はもちろん、それを見ている飼い主にとってもつらいものがあります。
瞬膜 なぜ?
瞬膜の役割は、ずばり眼球の保護です。 瞬膜は、まばたきなどで上下のまぶたを閉じたとき、一緒に水平方向に閉じて、眼球の表面に付いたゴミを払いのけるワイパーのような役割をします。 また、瞬膜のなかに「瞬膜腺」という涙を出すところがあり、瞬きをするたびに角膜表層に涙を広げることで、眼球を乾燥から守ります。