あと少しで赤ちゃんが生まれそうなのに、なかなか出てこない……といったとき、医師から「おなか押して!」と言われることがあります。 これはママの子宮底を圧迫して、赤ちゃんが出てくるのを助けるもので、「クリステレル胎児圧出法」といいます。 20 июн. 2018 г.
帝王切開 なぜ押す?
帝王切開ではお腹の下の方を切りますので、赤ちゃんをスムーズに取り出すためにお母さんのお腹を上から下に押すことがあります。 また、鉗子分娩や吸引分娩を行う時に、お腹を押すのを併せて行うことがあります。
クリステレルのリスクは?
このようにお腹を押す「クリステレル胎児圧出法」は、合併症として、子宮破裂、胎盤剥離、頸管・会陰裂傷、母体内臓損傷等の有害事象が報告されていますが、特に、圧迫により胎盤の循環が悪化して、胎児の状態が悪くなることがあります。
妊娠後期 お腹が張るのはなぜ?
妊娠後期に入ると、いよいよ出産に向けて体もその準備を始めます。 子宮は最大まで大きくなり、赤ちゃんもかなり重くなってくるので、お腹もパンパンになって、下がってくるのです。 そのため、腰や下腹部に負担がかかり、子宮の収縮も増えるため、張りを感じることが多くなります。
クリステレルのやり方は?
クリステレル胎児圧出法とは、1867年にドイツの産婦人科医であるサミュエル・クリステ ラーが提唱した手技であり、術者が妊産婦の腹壁上から子宮底部に当てた両手の手掌を置い てマッサージする、および陣痛に合わせて骨盤軸に沿って圧迫して胎児を押し出す手技を意 味していた。