COPDの増悪の原因は気道感染(ウイルスや細菌による風邪、急性気管支炎、肺炎など)と大気汚染です。 しかし、約3分の1は原因が不明です。 COPDの急性増悪は生活の質を低下させ、入院をしばしば余儀なくさせます。 さらに、COPDの増悪により肺の機能が落ちると、二酸化炭素を体から排出できなくなります。
急性増悪 なぜ?
急性増悪の約3割は原因不明、4~6割はウイルスや細菌などによる呼吸器感染症(肺炎など)とされています。 原因となるウイルスにはインフルエンザウイルス、アデノウイルス、コロナウイルスなどが挙げられます。
COPD 呼気延長 なぜ?
呼吸は正常では 呼気と吸気の時間比は1:1ですが、COPDでは 気流制限のために呼気時間が延長します(呼気 延長)。 また、COPDが重篤になると呼吸補助筋 が普段の呼吸にも動員され、胸鎖乳突筋の肥大 などが目立つようになります。 また、吸気時に胸 腔内の陰圧が増すため、鎖骨上窩・季肋部が陥 没します。
COPD 増悪 どうなる?
増悪がおこると、肺機能は安定期より低下し、息切れが悪化し、咳や痰の増加がみられます。 その他、発熱や頻脈、倦怠感・疲労感、不眠などの症状を伴うこともあります。
COPDの増悪予防は?
COPD の治療に定期的に用いられる吸入薬にも増悪予防効果があります。 そのため、これらの薬剤が処方されている場合には、医師の指示通りに継続して使用することが重要です。 運動を継続して、身体活動を向上させることも増悪予防に重要です。 ふだんから運動を継続するようにしましょう。