がんが大きくなり腸管の内腔(腸の内側の空間)が狭くなると、便が通過しにくくなり、便秘や間欠的な下痢などの便通異常がみられることがあります。 また、さらにがんが大きくなると食べ物の通過が困難となり、腹痛や腸閉塞のような症状が現れる場合もあります。
大腸がん なぜ便秘と下痢?
大腸がんが進行すると、大腸が狭くなるため便が滞り、 少しずつ数回に分けて便意をもよおすことがあるのです。 これを下痢と勘違いしてしまう事があります。 また下痢と便秘をくり返す場合もあります。 この症状の場合は過敏性腸症候群を第一に疑いますが、大腸がんを疑ってみる必要もあります。
大腸がん 術後 下痢 なぜ?
胃を切ったり大腸の手術をした後に、下痢を起こしやすくなることがあります。 これは、胃や大腸の手術をすることで食べ物を消化したり吸収したりするはたらきが低下してしまうためです。 これまでの食習慣を見直し、新たな消化能力にあわせた食習慣を身につけていくことが大切になります。
大腸下痢の原因は?
慢性下痢の主な原因として、クローン病や過敏性腸症候群、潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患が挙げられます。 そのほか、抗生物質などの薬の副作用、消化不良、食あたり、ストレスなどで起こることもあります。
大腸がんの便の特徴は?
早期の段階では自覚症状はほとんどなく、進行すると症状が出ることが多くなります。 症状としては、血便(便に血が混じる)、下血(腸からの出血により赤または赤黒い便が出る、便の表面に血液が付着する)、下痢と便秘の繰り返し、便が細い、便が残る感じ、おなかが張る、腹痛、貧血、体重減少などがあります。