胃がん末期には、体の組織の水分調節機能もうまく働かなくなってしまうため、腹水も溜まりやすくなります。 腹水が溜まると腹部の膨満感や足のむくみ、排尿障害などが起こることがあります。 胃がんも末期の状態になると、がんに侵された組織から出血が生じるため、吐血や下血などの症状がみられるようになります。
がんになるとなぜ腹水がたまる?
がんが肝臓または血液を肝臓に運ぶ門脈に広がると、血圧が肝臓内で上昇し循環を損なうことがあります。 体液が血管やリンパ管から滲み出て、その量が多くなり、腹部に体液が蓄積します(お腹に水がたまる状態になります)。
がんのひとが腹水になってしまうとどうなる?
・ 消化器症状以外にも多くの苦痛症状が悪性腹水により起こり得る. 腹水貯留を原因とした胸郭圧迫による呼吸困難感や,腹腔内圧上昇による静脈,リンパ液還流障害による下肢浮腫,性器浮腫(陰囊水腫など)や,腹部膨満による前屈や座位の姿勢保持困難がある. また全身倦怠感や体重増加による漠然とした不快感などの訴えもある2).
腹水の原因は?
腹水の原因は、大きく分けて、「がん性腹膜炎などによりお腹の炎症が原因で起こる場合」、「肝硬変、腎不全、心不全などの病気により血管内の浸透圧が低下し、血管に水分を保持できなくなった場合」があげられます。 お腹の中には、通常20~50ml程度の少量の腹水があり、腹膜で産生、吸収され一定量に調整されています。
腹水をほっておくとどうなる?
「腹水は一度に大量に抜くと血圧が下がり循環不全を起こして、ひどい場合はショック症状につながることもあります。 そのため、抜くとしても一度に1~2ℓの少量に限られます。
胃がんの機序は?
筋肉や粘膜でできている胃の壁の、最も内側にある粘膜の細胞が、何らかの原因でがん細胞となり増殖することで生じる。 50代以上の男性が発症することが多い。 胃がんの発症リスクとして、ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)感染のほか、喫煙の習慣や塩分の過剰摂取、栄養バランスの偏った食生活、過度な飲酒などが指摘されている。